ハードコーティングとフロアワックスの違いとは?使い勝手や成分の違いを検証します。
ワックスに比べてコストの高いハードコーティング。一方で、メンテナンスの手間がかかるフロアワックス。まさに両者のイメージそのまま、その最も大きな違いは耐久性にあります。
そもそもフロアワックスは、フローリングを保護するよりも、ツヤを出して美観を演出することに重点を置いています。そのため、フロアコーティングと比べて保護膜が薄く、定期的(年に数回)にワックスがけをする必要があります。一方、フロアコーティングは、溶剤の種類による違いはありますが、5年、10年、20年と長期間にわたって傷、汚れ、水分からフローリングを守り、光沢をキープしてくれます。
耐久性の違いは、使い勝手にもつながります。ワックスは摩擦に弱いので、スリッパで歩いたりや物を移動したりすると、次第に部分的にはがれてしまいま す。そうすると、美観を損われるばかりでなく、さらにフローリングを保護する力も低下します。
また、耐水性や耐薬品性にも難があるので、「ジュースやソースなどの液体をこぼすと、ワックスが白濁化する」「ペットのおしっこの酸にやられて、剥げたりシミになったりする」といった現象がおきて しまいます。
ワックスと比較したフロアコーティングの優位性が強く実感されるのが、日常の手入れや掃除の場面です。ワックスは水分厳禁ですから、気軽に雑巾がけもできません。かたやフロアコーティングは、水ぶきはもちろんのこと、油の汚れを洗剤を使って落とすこともOKです。
次に成分での違いを見てみると、ワックスには、亜鉛やスチレンといった、シックハウス症候群の原因とされる物質を含むものもあります。一方、フローリングコーティングは、厳しい試験をクリアした合成樹脂や無機物などが使われており、健康への心配はありません。
一方、ハードコーティングは一度施工してしまうと、長い付き合いになるので、そもそも長く使用する予定がない場合は、フロアワックスにするのもよいでしょう。また、ハードコーティングを選択するときは、後で後悔することのないように、実際にサンプルを確かめてみたり、プロのアドバイスをしっかりと聞くようにすることをおすすめします。
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